歌姫戦士ボカロボット第6話

「テト・・・・・」

私は、変わり果てた幼き日の友人を見つめました。
悪UTAUになっている。その真実は、私に深く突き刺さります。

【どうした?ユア、そんな顔をして僕に何か用件でも?】

「いえ、悪UTAU、何を考えてるのですか?」

【全ての破壊】

彼女が、そんな事を望むはずがありませんでした。
そう、テトがあんな事・・・・・。
テトはお姉様、ルア・リニル・ドリームの作り上げた、VOCALOIDの姉妹機にあたるUTAUの最初の三体の内の一体。
最初の三体とは、重音テト、桃音モモ、唄音ウタ(デフォ子)の事。
他にも、お姉様はUTAUを作っていました。
そして、いつしか、VOCALOIDを憎むUTAUが出てきました。

「・・・・・!テイ、何やってるの!?」

ある日、UTAUの一人、健音テイが研究所で暴動を起こしました。

「決まってるじゃないの、私はこんな所嫌いよ、だから壊すのよ」

昨日までテイは普通に明るく優しく、時にヤンデレな、こんな事を起こすような少女ではありませんでした。
なのに、何故テイはあんな行動を起こしてしまったか。それは誰にも分かりません。
それから次々にUTAUが逃げ出し、遂にはテトとモモとウタしか残りませんでした。
そして、彼女達は悪UTAUとなった欲音ルコ達に連れ去られ、行方不明になっていました。
テトはその連れ去られていた間に何かをされた、そうとしか思えません。

「・・・・・・・、正規ボーカロイド隊、出撃準備をお願いします」

私は、通信機を通してミクと連絡を取りました。

『ユ、ユアさん!?だって、相手は、テトさんじゃないですか!』

「だから、テトを取り戻すんです。私も出撃します」

『・・・・分かりました。正規ボーカロイド隊、出撃します!』

テト、今、目を覚ましてあげます・・・・・・。

「ボカロボット、ミク機、システム異常なし、行きます!!」

「あ、ミク姉、置いてかないで、ボカロボット、リン機、いっくよー!」

そして、次々に正規ボーカロイド隊のミク、リン、レン、ルカ、メイコ、カイト、がくぽ、miki、キヨテルが出撃しました。

「リア、ミア、いけますか?」

[はい、お姉様、こちらの準備は万端です]

『うん、お姉ちゃん、リアもいけるよ』

エンジェ族の血を4分の1引いている私達は不思議な力を持っています。
ミアは人型戦闘用機械に変身できる力を、リアはそのコアとなる力を、私は未来予知のできる力をもっています。
今は、人型戦闘用機械に変身したミアに乗り、リアはとなってコックピットに乗ります。
ミアは人型戦闘用機械に変身しても話は出来るけれど、自分で動かせないのです。

「じゃあ、二人とも、行きます!!」

[『うん!(はい!)』]

【何処からでも、かかってきてもいいよ】

絶対に、テトの目を覚まさせないと…。

「きゃああ!!」

「ミク姉!ロケットランチャー、セット、発射!」

「ルカさん!!!それ、解析しましたが、どうやらルアさんの作ったUTAUじゃないみたいです!」

「miki、それって・・・・・・」

「はい、そこら辺の雑魚は完全なる悪UTAUで、此処に居るオリジナルのUTAUはテトさんのみです!」

「なら、テト意外を狙えば、ぶっ潰してもいいのね。ボーカルスキル、いくわよ、がくぽ!」

「な、ルカ殿、いきなり言われても、困るでござる」

「早く!ggrks!」

「わ、わかったでござる」

ボーカルスキル。それは、歌を使った技で、攻撃系、防御系、回復系があります。
ルカとがくぽが使おうとしてるのは攻撃と回復の行えるものです。

「むむむ~、私も負けないんだから!結ンデ開イテ羅刹ト骸」

「ミク姉、テトさん、あそこに居るよ!」

「テトさん!」

【きみはじつにばかだな】

一瞬の内にテトの機体はミクの機体の直ぐ傍へと瞬間移動をしていました。

「テトさん!お願い!元に戻って!」

それを逆手に取ったミクは、自分の機体のコックピットを開き、無理矢理テトの機体のコックピットに入り、テトの手を握りました。
そして、機体のコックピットからミクとテトが出てきた瞬間。
テトの乗っていた機体が爆発しました。

「良かった・・・・テト・・・・・」

そして、私が地球に帰って初めての戦闘は、成功に終わりました。

*****************************

?????

【テトは失敗したか】

謎の声とオリジナルUTAU…ルコが会話を交わしていた。
謎の声の方はローブを深く着ていて分からない

「はい、ですが、テトはまた、こちらに戻ってくると思われます」

【何故、分かる】

「それは、あの洗脳装置が、あんな事で壊れる代物ではないからで
す」

【ほう、ルコ、では、次は、お前に行ってもらう事にしよう】

「はい、貴方様の、仰せのままに」


続く

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

歌姫戦士ボカロボット第6話

今回は正規メイン!
やっとUTAUの事が少し明らかになった。
今回は一度も亜種出ませんでした・・・・・。
ララすら出てないしね!
てか、キヨテルさん完全空気wwww
mikiは解析系の人ですね。

2013/4/2
書き直ししました

閲覧数:118

投稿日:2013/04/02 19:30:18

文字数:2,055文字

カテゴリ:小説

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  • 葉月もか

    葉月もか

    ご意見・ご感想

    おおおぉぉぉ!
    それっぽくなってきたwww
    てか今更だけど小説書けるとかすごいね!才能分けてくださいww((
    次も頑張ってね☆((

    2011/07/16 09:27:50

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