A
おとといの傷跡が 虫に食い破られていたり
泥に描(えが)いた城が 崩れかけていたりしてても
A’
僕の両目から落ちた雫は真っ赤
閉ざされた闇の中で光は幽(かす)か
B
僕の全部 おかしくした君が
愛せるか?とまだ痛みをくれる
サビ
ぶつかり合う全身が 見えてればいい
だけど君は亡霊だ 僕の後ろだ
君は僕の代わりの 目になって言う
「世界は美しく澄む ガラスのように」
A
答えは見つからない 血に染みた僕のこの目では
君が手を引いてまた ほら針の山に触れさせる
A’
深く刺すまではせずに 覚えさせてく
僕が進める限界 かげっぷちの淵
B
またいとしさが 湧いてしまうよう
甘い水を その手から舐めとる
サビ
愛のセオリーだとか 友情だとか
優しい言葉は麻酔 耳朶(じだ)を破って
毒の匂いは甘美で 清きを崩す
「ずっとそれが欲しかったろ」 もう聞こえない
B
また少しは大人になれたかな
透かして見た世界は何色だ
サビ
割れたガラスが降り注ぐ 偽りの雨
全身で泣けそうだな 赤い涙で
君に引かれたこの手で 何かに触れる
ぬるく溶けてゆく君を 僕らの城を
掻き消される魂よ 煙と混じれ
目を開けば錆びた色 これが現実
誰かが僕を見つける 君を残して
さあ最期紡げファントム 世界は白か?
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