何気なくカーテンの隙間からガラス越しの世界を見ると、外は緑雨に染まりきっていた。窓に当たった雫がゆっくりと伝い落ちる光景をしばらく眺めていたが、やがて飽きたと言わんばかりにベッドの上に倒れ込む。
一体どれだけの時間が過ぎていったのだろうか。近くに置かれた時計の長針が何周したのかもわからない。背中が汗ばむ。エアコンは疎か扇風機すら動いていない部屋は初夏特有の蒸し暑さに包まれていた。
ああ、何故あんな子供じみた悪態をついてしまったのだろう。後悔で視界が滲む。胸が締め付けられるとは単なる比喩表現ではないのだと知った。まだ彼の残り香でもあるかと思い枕に顔を埋めてみるがよくわからず、ただただシーツの皺を増やしていた。
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