title:Blossom

ひらり舞い散るひとひら ココロ奪われて
薄紅香る午後の風
僕らがいた 遠い春の日

こんな遠い場所(ところ)まで来たよ
君には届かないかな
また ほら すり抜けて
キラキラと煌めく思い出(宝物)は
逆さまになって通り過ぎてく

いつまでも変われない僕は
溜め息だけを零して
ほら また ふりかえる
ひらひらと降り注ぐ桜に埋もれて立ちすくむ

ひらり舞い散るひとひら ココロ奪われて
薄紅香る午後の風
僕らがいた 遠い春の日
ふわり吹かれてひとひら キラリ誘われて
そうして滲む春の空
忘れたくない 遠い君の手

中身なんてない日々を過ごして
ごろりと転がる 僕 ほら 手を伸ばす
ゆらゆらと揺らめく景色の中の春の嵐

このままで良かったんだ
いつか見た夢、ふりかえれば
ひら ひら ひらり
はら はら はらり
澱む儚さの中で舞い散る薄紅

まるで

ゆらり差しだす掌 揺らぐ君と僕
薄紅仰ぐ日差しの中
お別れだよ 遠い春の日
いつかみた夢 僕らは 遠く離れてく
面影消える花弁の雨
僕らがいた 遠い春の日

君といた 遠いマボロシ