卒業と旅立ち


Ａ振り返り見上げた　通い慣れたこの学校（ばしょ）
　誰も残って居ない　『空（そら）』と同じあの教室

　思い出にするには　まだ早すぎるような　でも
　溢れてくる想いと　涙は止められなくて

Ｂバラバラに集まっては　バラバラに帰って行く
　だからいつもと同じ　バラバラに旅立つ・・・

Ｓ数え切れない月日の　数えられる程の瞬間（とき）
　例えこの場所が無くなっても・・・
　心（むね）の景色は消えない

Ａ丘の上見下ろした　住み慣れたこのマチを
　もうみんなで歩く　事もなくなるのかな？

　このマチに残る人　このマチを旅（で）る人も
　違いはあっても心（むね）に　その景色は刻まれる

Ｂもしも居場所を忘れて　迷い　悩み　怯えて
　その時に思い出して　君の内（なか）の輝（ひか）り・・・

Ｓ君の背を押した人を　君の背を叩く人を
　きっとこのマチは受け止める・・・
　人の絆は消えない

Ｃ過ぎ行く日は　思い出埋める　駆け抜ける刻（とき）は　立ち止まらない
　けれど君が　倒れぬ限り　きっと　聞こえる　さあ　「イキナサイ・・・」

Ｓ数え切れない記憶は　数えられる程にしか
　君らに残らないとしても・・・
　マチの景色はキエナイ・・・

　心（むね）の記憶は輝く・・・