5.光センサーによる判定と球筋の関係

 ただし光センサーを導入すると、現行のストライク・ゾーンと異なるケースが出てくる。例えば光センサーに感知される限りストライクと判定されるが、落差や曲がりの大きい高めのフォークボール、ドロップ、カーブなどの場合、現行のストライク・ゾーンを通過しても球自体が光センサーに感知されないことがありうる。たとえば、右バッターの内角低めぎりぎりで前列の光センサーに触れないで、ボールのコースからホーム・ベースに食い込み、後列の光センサーでは、低めに外れているような場合、バットがセンサーに感知されない限り、ストライクとは判定されない。あるいは球がセンサーに感知されたとき、バットがセンサー領域に触れると、ストライクとなる。例えば外角や内角に外れるつり玉に引っかかりそうになってバットを止めても、そのバットが光センサーに感知された場合は、ストライクと判定されるのである。打者が打ち気満々の時は、バットがホーム・ベース上の領域に触れることは良くあるので、こうしたストライク判定は投手にとって有利となり、新しい武器となるだろう。空振りをした場合は、球筋がどうであれ、光センサーに感知されるので自動的にストライクとなる。しかし球筋がボールの場合、バットがセンサー領域の手前にとどまれば、手首がかえっていようと、手首がかえっていまいと、ストライクとは判定されない。これによって、ハーフ・スイングを巡る「振った」、「振らない」の抗議は完全になくなるのである。要するに光センサー・システムは、なにかがセンサー領域のいずれかを0.1秒の時間内に同時に通過したことを感知すればストライクと判定するのである。したがって通過するものが球であるか、バットであるかは問わない。あるいは、バントをする場合、最初から光センサーの前で構えて、球がストライク・ゾーンをはずれれば、ストライクとは判定されないが、バッターがバットを引いて、光センサーが感知するとストライクと判定される。またスクイズを外角高めにはずされた場合、そのボールをバッターが打ちに行っても光センサーに感知されなければ、ストライクとは判定されない。しかし、この場合にはバッターの体が光センサーに感知される可能性が極めて高い。

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土岐明調査報告書「プロ野球を面白くする方法」第4章 第2節 光センサーが誤審を葬る5.光センサーによる判定と球筋の関係

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投稿日:2022/04/05 10:24:49

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カテゴリ:その他

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