歌う長雨
聴いているのは小鳥と紫陽花
くるり回した
傘を通して見た空の色
外れて紛れて味気のない毎日が
弾けて呆れて笑い合える毎日に
気付けば入れ替わる景色
雨粒のレンズを覗き込めば
ほら、明るくなったでしょ?
ね、憂鬱な雨空だけじゃない
見つけて 君の上に輝く虹を
ね、いつでもそばにいるから
夕立ちは夏の香りを連れてきて
不意にあの線香花火に泣いた夜を浮かべた
流してしまって 大事に仕舞って
この雨と 思い出と
忙しなく巡る季節に翻弄されて
些細な幸せを忘れてしまいそうで
雨雲はどけられないけど
傘を閉じて顔を上げてみたら
ほら、ビショビショに濡れてみて
ま、なんだかどうでもよくなるし
気付いて 君はとても美しいから
ね、大事なことはそれだけ
雨に濡れて泥に汚れて
子供みたいにはしゃいで笑って
気にしない真似しない誤魔化さない
好きにしたい好きになりたい
涙を流してお道化る姿は
可哀そうに見えるかもしれないけど
雨粒レンズを覗き込めば
ほら、楽しくなってきた
ね、憂鬱な雨空だけじゃない
見つけて 君の上に輝く虹を
ね、いつでもそばにいるから
そう、大事なことはそれだけ
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