高校生の僕の最近の趣味は「試合観戦」だ。
といってもムキムキの男が出てくるわけじゃない、

ただ殴り合いなんかよりもずっと、「青春の味」がする。
そう、そんなのよりずっと甘酸っぱい・・・・




ぼくの1つ前の席の女の子の名前は「アミナちゃん」
積極的で甘えん坊な彼女、恋愛に関してはかなりの場数を踏んでいるらしい。
17歳の彼女はトータル10戦10敗。
ちなみに告られたことは一度もない。「すべて自分から」がモットー。
何度振られても告白し続ける彼女もこの秋、ついに積極的キャラから謙虚な大人しいキャラへの移籍を決めたんだとか。
理由は
「そのほうがモテるから。」

そんな彼女が最近左隣の席の「小島くん」に恋してることを知っているのは、おそらくおれぐらいだろう。
いつも観戦のベストポジション(おれの席)からしか見えない試合が、ひそかに繰り広げられているのだ。
さぁ、そろそろ試合が始まる・・・


キーンコーンカーンコーン


今日も試合(授業)開始のゴング(チャイム)が鳴った!
もちろん司会はこのおれ。

おーっと開始早々、アミナちゃんがあきらかに熱烈な視線をハルナくんに送りまくっているぅ!
だがクールな彼は見向きもせず、その視線は黒板とノートとのシャトルラン。
いつもと変わらない落ち着いたプレイだ。いいぞ、小島くん。

ここでアミナちゃんが消しゴムを落としたぞ!!それもわざとらしい!
どうやら小島くんにとってもらう作戦のようだ。
その消しゴムは見事に小島くんのイスの下に!彼女の思惑通り。
拾うのか!?拾わないのか!?と思ったらどうやら小島くんは消しゴムに気づいていないらしい。よしよし。

さぁ不満そうなアミナちゃん、どうする!?
小島くんの肩をたたき、笑顔で椅子の下を指差した!
そしてつぶやく「とって(はぁと」。
ま・さ・かのハートマーク付きのささやき!羨ましい。
しぶしぶ消しゴムを取る小島君。いつも無表情の彼がそっと微笑んだ。
嬉しそうなアミナちゃん。なんだこの胸のやきもきした感じは・・・。

そーんなやりとりをしている横から先生が言ったぁ!!!「次の問題、小島。」
小島「相対性理論によるテクノブレイクとONE PIECEの相乗効果なんたらかんたら」
先生「ほ・・ほぅ。正解だ」
なんとあの難問を即答ー!!
アミナちゃんの視線に輝きが増すぅ!!

んんん~~!?なにやらアミナちゃんが小島くんに紙を渡したぞ~!?
これはまさか・・・まさか・・ラブレターかぁ!!??
うそだろお~。


紙を開く小島くん。


そこには書いてあったのは・・・

「今度勉強教えてくれない?」


キーンコーンカーンコーン。

ここで試合終了(授業終わり)のチャイムが響く・・・

さぁ今日の試合を振り返ってみよう・・・。

「・・・・あ。」

少年はようやく気づいたらしい。



「おれはアミナちゃんが好きだ」ということに。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

50分間の恋の格闘技

勢いで書きました。
ただ勢いで^^

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投稿日:2010/12/03 22:03:13

文字数:1,221文字

カテゴリ:その他

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