転入した小学校隣の席で
少し不器用だけれど親切だった
あとで教えてくれたねあなたもじつは
去年越してきたばかり転校生だと
ひやかすともだち怒った顔して
言い返す背中見ててもうしわけなくて
わたしのことなど無視してくれたら
みんなとなかよくできたはずなのに
だけどもいつでも黙ったままで
駆け出し行っちゃうから
いつもお礼も言いそびれていたあなたに
ほんとにいつでもなにかあるたび
守ってくれてたよね
学年いっしょの妹みたいだったわたし
中学に上がってからクラスも別で
話す機会もほとんどなかったけれど
ある日帰りに待ちぶせぶっきらぼうに
転校するってことを教えてくれた
なにも言えなくて勇気ふりしぼって
最後にお願いしたLINEの交換
月日は巡ってやり取りも減って
「既読」の文字さえつかなくなったね
今ではあなたは素敵な男性に
なってることでしょうね
あんなにまっすぐ正義感あふれてたから
今でもときどき記憶の中の
あの頃の少年の姿で
わたしをはげましてくれているのよ
今でもほんとは来るはずのない
返事を待ってるのよ
学年いっしょの妹でいさせてね
ずっとずっとずっとね
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