揺蕩う現世に微睡む
貴方を映すは花筏
すり抜けた記憶が閉じ込めた
永遠に繋ぎ往く歌


微風が揺らす微笑みから
貴方の欠片を幾度
心覚えになぞっただろう
溢れる露飲み込んで
追憶に酔う

縋った(あの日の)
温もりさえ
夢幻と知ってなお
果てなく(絶えなく)
紡ぎ浮かぶ
貴方に捧ぐ祈り

移ろう儚世に佇む
私は名も無き迷い人
壊れた宝箱を抱きしめ
朧気な声に問う


陽炎が奏でるその調べは
誰がための願いなのか
胸の虚に落ちる宵闇
貴方を隠して笑う
焦がれた今

口遊ぶ(霞んだ)言の葉より
刻まれた熱が呼ぶ
重なり(想いが)引き合うなら
奇跡をどうか魅せて

流れる空蝉に怯えた
貴方が見えない雪月花
微かな灯りの奥に残る
忘れられた秘め事


この世は泡沫にさざめく
終わらぬ遥かな物語
廻り出逢い消える運命なら
ただ想い続けよう
あの現世に微睡む
貴方を映すは花筏
再び触れるいつか夢見て
永遠に響き往く歌



~読み方~

たゆたううつつよにまどろむ
あなたをうつすははないかだ
すりぬけたきおくがとじこめた
とわにつなぎいくうた


そよかぜがゆらすほほえみから
あなたのかけらをいくど
こころおぼえになぞっただろう
あふれるつゆのみこんで
ついおくによう

すがった(あのひの)
ぬくもりさえ
まぼろしとしってなお
はてなく(たえなく)
つむぎうかぶ
あなたにささぐいのり

うつろうはかなよにたたずむ
わたしはなもなきまよいびと
こわれたたからばこをだきしめ
おぼろげなこえにとう


かげろうがかなでるそのしらべは
たがためのねがいなのか
むねのうつろにおちるよいやみ
あなたをかくしてわらう
こがれたいま

くちすさぶ(かすんだ)ことのはより
きざまれたねつがよぶ
かさなり(おもいが)ひきあうなら
きせきをどうかみせて

ながれるうつせみにおびえた
あなたがみえないせつげつか
かすかなあかりのおくにのこる
わすれられたひめごと


このよはうたかたにさざめく
おわらぬはるかなものがたり
めぐりであいきえるさだめなら
ただおもいつづけよう
あのうつつよにまどろむ
あなたをうつすははないかだ
ふたたびふれるいつかゆめみて
とわにひびきいくうた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

永遠現【外部での提供】

外部でご依頼いただいた作品です!
色々初めてのことに挑戦してみました(*´ω`*)

タイトルは「とわうつつ」と読みます!

閲覧数:169

投稿日:2016/08/26 09:08:46

文字数:935文字

カテゴリ:歌詞

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