紅葉深まる、秋の夜長でのある日。・・・本日、初登場で最多人数の4人組が、バンの研究所へとやって来た。

コンコン

軽いノックの音がして、入り口の近くにいたピノがドアを開けた。
「あ♪ お久しぶりですね」
にっこりとして、そのノックをした人たちを迎え入れるピノ。
「・・・ここが、あのバンさんの」
「へー、なんかおもしろくなさそうだな」
「ちょ、ギルきゅん!」
「きゅんなんてきゅんとするー、なんてねー」
ぞろぞろと合計4人の、耳の辺りに獣耳やら何やらを付けた可愛らしい小さい子が入ってきた。
「あ! 確か、・・・あの時の!」
言葉と言葉の間が妙なピンク色のショートカットの猫耳おにゃのこは、ウサを見て声をあげた。
「あー、そういえば、なんてね同盟のルナちゃんだー! うーうー!!」
ウサも、猫耳おにゃのこもといルナという女の子に反応する。
「・・・私のことも、覚えていますか?」
「うー! ナナちゃん! うーうー!」
羽のようなものを耳につけた、おっとりとした雰囲気が漂う女の子の言葉に、ウサはうーうー返事する。
「じゃあ、あたしのことも覚えてるか?」
「リウ! うー!」
「・・・やっぱウサだけは可愛いぜー!」
即答のウサを抱きしめるリウという女の子。
「あたしから抱きしめるなんて、そうそう無いからなー。・・・ギルきゅん、嫉妬してるか?」
にやにや顔で、ギルという男の子を見るリウ。
「・・・・別に」
うさ耳のギルは、そっぽを向く。
「もう、照れると可愛いんだからなー、ギルきゅんは」
その反応に、リウは呟いて、ウサをぎゅうぎゅう抱きしめる。
「・・・」
「あの、ギルくん? あんまり気にしない方がいいですよ」
無言で怒るギルに、ナナが心配そうに声をかけ、
「そーだよそだよ! ギルきゅんなーんて呼ばれてたって、かーわいいだけじゃんよー♪」
思いっきり変な口調で、そうルナは言ってギルの肩を叩く。
「・・・」
「もう、ギルくんが完璧拗ねちゃったじゃないですか。・・・あ、そーんな時は・・・」
ナナはため息をついてから、スカートのポケットから何かを取り出した。
「ポッキーの出番です!」
「むむ?」
ポッキーという単語に、すばやく反応するノーム。
「あ、確かノームさんは、ポッキーお好きでしたよね? 一本どうぞ」
ノームにポッキーを一本手渡すナナ。
「・・・あ、ありがとうございます!」
今にも泣きそうなでも心底嬉しそうな表情で、ポッキーを受け取りお礼を言うノーム。
「いえいえ、ポッキーのストックはまだまだありますから」
そう言うと、スカートのポケットから、また新たなポッキーを取り出してみせるナナ。
「・・・あれって、衛生上いいんでしょうか?」
ジミの呟きに、
「・・・時々、わかんないことの方がいい時もあるよね!」
ナエルがフォローした。
「はい、ギルさん。ポッキーですよー」
「・・・」
ギルは、ナナの持っているポッキーをしばらく見つめて、
「・・・くれ」
「どうぞ」
「・・・ありがとう」
そう言ってナナからもらったポッキーを、大事そうに齧るギル。
「・・・」
ウサを抱きしめながらも、横目でギルを見るリウ。
「んー? リウは、ギルのことが気になるのよね?」
「んきゃあああ!! ・・・もうナエルってば、驚かすなよ。これで2回目だぞ?」
背後から声をかけるナエルに、リウはぶつぶつ文句を言う。
「だってー、あの時もこういう展開になって、ギルのこと見つめてたよね!」
「・・・う。・・・ま、まあ、そうだけどさ」
ナエルにびしっと言われ、反論できないリウは、しぶしぶ頷く。
「なら、恋愛「ちがう、好きじゃない。気になるだけだ」・・・」
「ほんとに? よね?」
「それは、ほんとだ」
「それはほんとー、ほんとはほんねー「「ほんとなんて、すなわち嘘だ! なーんてね」」うーうー!!」
ウサの言葉の途中でルナとはもった。
「・・・なんか名物ですよね、フワさんやー」
「いずれ、私たちの座も、奪われるでしょうね、ムウさんよー」
その完璧なはもりに絶賛する、ムウとフワ。
「ところで、今のはもり具合は何点でしょうね?」
「ここはもう、120点でいいんじゃないんですか」
「え? この採点は確か100点満点のはずでしたよ?」
「あら、そうですか。それではみなさんまた来週」
「次週『はもりの採点』でまたお会いしましょうさようなら」
「・・・これって、けしからん番組じゃないんですけど」
アカイトがさらっとツッコむ。
「どうやら、終わりらしいぞ?」
バンの言葉に、
「えっ・・・」
見れば、もうばいばいとお別れしているスモールアニマルズ(←)の4人がいた。
「まーた、遊びにくっからさー」
「今度はもっとゆっくり来ますので」
「それまで元気にしてろよ」
「・・・」
そうおもいおもいの別れの言葉を残して、元来た場所へと帰っていったのだった。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【亜種コラボ小説】 打ち上げパーティの余韻はここまでで最強スモールアニマルズの再会

こんばんは、もごもご犬ですこんにちは!
今回は、いよいよ打ち上げパーティ及びパフェ対決の余韻の最後の作品となりました! ・・・いえ、カイマスがあったりするんですが、もう投稿するのはやめておきます。大して内容は無いので。

今回は、最強スモールアニマルズということで、小さく愛らしい4人組に出演してもらいました! 4人のマスターさんには、お待たせしました><

次回からは、またパフェ対決以上の騒動を引き起こす予定です、お楽しみに!

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投稿日:2010/10/23 19:12:16

文字数:2,019文字

カテゴリ:小説

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