「ほぉ!これが噂の、天女の羽衣!」
畏れ多くも、殿様の御前
献上のため、参上つかまつり申しました
「城下では、呪術が、蔓延すると聞く」

「人を、狸や狐、鶴へと変える呪術」
「よもや、この、常ならん羽衣と
なにか、関与は、あるまいな?」

そんな土産話 少女に、聞かせ
少女は、ただ一つ、薄微笑み
「そんな馬鹿な話」 だけども、まさか
少女は、あの夜の、鶴の如し
「隠し通すは、無し」 なんてな、どうか
少女は、黙り込み、室(へや)へ籠り

「なぁ!もしも、噂の、呪いの人なら!」
恐れ、抱くも 戸を叩く、俄然
「天上の者、尋常ならざるも、構いませぬ!」
そんなもの、呪術も、関係ないと云う

「人を」「白くて、紅い」「鶴へと変える呪術」
「ならば、その、常ならん呪(まじな)いを
いつか、私が、解いてやる!」

「そんな、無理な話」 少女は、見せる
少女は、織るを止め 涙(るい)、一粒
「そうさ、真(しん)の話」 少女の、形
少女は、鶴 運命(さだめ) その姿よ

ライセンス

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運命

作曲者募集。

※タイトルの
“運命”は、さだめ
と、読みます。





『人の恩返し』#5

閲覧数:59

投稿日:2023/03/18 10:53:10

文字数:433文字

カテゴリ:歌詞

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