崩れた校舎の下から
教室に隠れていたらしい
生徒達が出てきた。
「くっそ~なんなんだよ。
地震…じゃなさそうだな。」
「そ、そうみたいだね。」
と、生徒達は身構える。
「クックック…貴様らは
セイルとネイズだな。
貴様らがオレに
楯突いたところで
適う相手ではないぞ。」
と、ヴァイスは
教官達を前にした時とは
少し様子が違っていた。
「ふざけるな!
こんなことをされて
黙っていられるか!」
セイルが言うと生徒達は
剣を抜く。
すると生徒達の前に
一人の少女が立ちふさがる。
「待って!あれはガゼルよ!
あんた達友達を
傷つける気!?」
「お前はルリカか。
オレはガゼルではない。
ヴァイスだ。
ガゼルはオレの奥で
眠っている。
それにオレが死ねば
ガゼルも死ぬ。」
「え…!?
あなたは誰なのよ!?
ガゼルを返しなさいよ!」
ルリカは泣きそうな声で言う。
しかしヴァイスは
「その要求には応えられんな。
それにこれはガゼルが
望んだことでもある。」
と、見下した様子で言う。
「そ、そんな…。
ガゼルが…。」
ルリカは泣き崩れてしまった。
「ガゼル!
本当にガゼルなのか!?
なんでこんなこと
したんだよ!?」
セイルは少し動揺している。
「クククク…。
それはオレをガゼルから
追い出して
本人に聞くんだな。」
と、言うと
ヴァイスは剣を振った。
その剣の軌道と同じ形をした
斬撃が生徒を数人切り裂いた。
「ガゼルはもう元には
戻らないかもしれないね。」
「そ、そうみたいだな。」
と、言うとセイルとネイズは
戦闘態勢に入った。
「やっとやる気になったか。
貴様ら、死んでも
知らないぞ。」
するとヴァイスの
持っている剣が
暗黒の闇を思わせる光を
纏い始めた。
「死ねぇ!」
ヴァイスは両手に
持っている剣を
交差するように振った。
黒い斬撃が生徒達を襲う。
「く、くそ…。
ネイズ!オレ達が
一緒に戦えば
何とかなるかもしれない!」
「よし。僕だって
やればできるんだ!」
と、二人がやる気なのを
余所にヴァイスは
「おめでたいやつらだな。
笑わせてくれる。
このオレが貴様らに
殺られるわけないだろ!」
「やってみなきゃ
わかんねーよ!」
と、言うと二人はヴァイスに向かって走り出す。
それを嘲笑うかのように軽々しく剣を振り、
斬撃を飛ばす。
二人はそれを避け進み、
ネイズがヴァイスに
斬りかかろうといた時。
「シュン。」
と、音が鳴り、
ネイズは喋ることなく
倒れこんだ。
そして二度と目を
開くことはなかった。
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