雪は絶え間なく覆い尽くす
白い静寂(しじま) 春は遠く
夢ぞ儚き この現世(うつしよ)に
君よ気高く咲く桜(はな)であれ
冴ゆる冬の月 照らし出す蒼い頬に
濡れたその眼差し 何を背負い抗うの
道は遥か遠く 悴(かじか)んだその躰で
君は立ち上がる 重い鎖纏ったまま
狂い花と 謗(そし)られても
生生流転の儚い命
磊磊落落 麗し未来
信じて咲かせましょう
一つ二つ三つ 花よ開け
白い凍土(いてつち)も融かして
咲いて散って高く舞い上がれ
君よ冬の空に咲き誇れ
触れた手の温もり ひたむきなその願いに
交わす約束を この胸に濃く刻んで
夜明け前の 深い暗闇
懊悩煩悶 憂い患い
一陽来復 明るい未来
足掻いてみせましょう
雪は絶え間なく覆いつくして
白い静寂 春は遠く
夢ぞ儚き この現世に
君よ気高く咲く桜(はな)であれ
ひとつふたつみっつ
この凍空(いてぞら)に咲き誇れ
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