「柊」

また枯れた風が僕を追い抜いた
悴んだ手先を震わす不安
チクリと痛みが胸に走った

あの花はなんだったかな 
この公園の中央の噴水の先に咲いた花
君も誰かを待っているのかい

 さよならを伝えたい君のために
 木枯らしが僕に吹き付ける
 涙も凍れば平気なんだろう
 そう思うたびに棘は胸に食い込んでゆくんだ

その花の葉を掴んでみたくて
凍った指なら血が出るだけだし
痛みがあることを示したくて

すまない一枚葉をおくれ
皆が忘れた冬の中 涼しげにここに咲いた花
君の待ち人はいいひとかい

 さよならだけなら構わないから
 指を裂いてゆく葉の先に
 君の笑顔をのぞいた気がした
 始めからわかっていた筈だったというのに

感覚を失った動かない指先は
生きている証拠を垂らしただけで
胸にあるはずの痛みを示してはくれない
まだ、あの人はこない

 さよならすらいらないんだろうな
 木枯らしですら飽きたんだもの
 冷たい花がすこし咲いているよ
 ついにその棘は僕の胸を貫いたんだ
 

 

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【歌詞】「柊」

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投稿日:2008/11/23 01:46:03

文字数:448文字

カテゴリ:歌詞

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