急がなければ…
もうすぐ時が来てしまう
『おはよう。』
僕は初めて見る『空間』というものに目を輝かせる彼女に言った
僕はわざと人間に似せたモノを作った
皮膚も髪の毛も『心』までつけた。
死=喪失感
誰でも最後に訪れることで
いつも隣には『死』があって
僕も人間に生まれたかった
そうすれば、あの時あなたと一緒に死ねたはず
僕ガ死ヌマデアト6日
ある日、彼女は言った
『私ニ名前ヲ付ケテ下サイ。』
僕は名前なんて必要ないと思った
彼女には僕を埋葬する役割しか与えていないから。
死=恐怖感
この世界すべてとの別れで
僕自身との別れでもあって
彼女も人間になりたいと思うのだろうか
そうすればこの感情も生まれないですんだはず
僕ガ死ヌマデアト13秒
彼女は分かっていた
僕が人間ではないことを
すまない。
自分と同じ存在に作られるよりも、人間に作られたと思うほうが良いと思ったんだ
名前をつけなかったのも、自分で作り出すことが出来なかったから。
でも…
今なら…今だったら
ウ”ィィィイィン
君ノ…名…前ハ……
ブチッ
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