あぁ、そうだった そうだった
もう雪が降る季節だ
聖夜は待ってはくれないから
ひとりここから身を投げる
クリスマスの日 ブチギレた俺は
自分の分のご飯食べて そのまま家出
「散々だなあ もう聞きたくなんかない」
走りすぎて脇腹が痛くなる
「今日だけは、夢を見させてくれよ。せっかくの誕生日」
あぁ、泣きたくて 死にたくて
もういいやって何度も思う
あぁ、逝きたくて行きたくて
「最悪だ、俺の誕生日」
今年も来た 「誕生日」は
誰も集まらない 冷めたご飯
申し訳なさも 何も感じない
ちっちゃな紙切れ 温もりは無い
あ”ぁ”
聖なる夜というならば この夢を
綺麗なものに 飾ってくれないか
「おめでとう」言うならば その口で
言ってくれても 減りはしないだろう
「あぁ、」
神様どうか助けてくれ
あんたの息子の誕生日
ついでにこんな俺にもさ
慈悲くれたっていいだろう?
あんたは何がしたいんだ
醜い【人間】作り出してさ
「こんな姿見たかったの?」って
雪に化けた俺の涙
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