TAITO~ONLY YOU……~ 14
「衝動」

『じゃあ、帯人。いってきます!』

『あぁ……。』


いつものようにアルバイトに行く幸音を
俺は玄関まで見送る。


扉が閉まると同時に孤独感が俺を襲う。



『幸音』の『姿』が『見えない』。

『幸音』の『声』が『聞こえない』。




それは俺にとって堪え難い『苦痛』。




その『苦痛』を紛らわせる為に……俺は……。




腕に巻かれた包帯を少しだけ解く。



無数の小さな『傷跡』。



幸音は、俺の傷を見る度に悲しい顔をする。

俺は、幸音に悲しい顔をさせたくはない。



でも、でも……。



俺は、自分で自分を傷つけて
『生きている』と確認する術しか分からない。





……それに……





……幸音に、俺だけを見てほしい……。





そんな『欲求』が
小さな『傷跡』となって
俺の身体に刻まれていく。



ふと我に返っては
そんな自分が嫌で、また傷をつける。



幸音が傍にいない時
俺はその行為を繰り返していた。





……唯、今日はいつもと少し違った。



昨日、俺の目の前に現れたKAITO。



あいつは……いったい、何なんだ?



俺の……この変わり果てた姿を見て……




俺を自分と『同一』(おなじ)KAITOだと言った、あいつ……。

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  • 非営利目的に限ります

TAITO~ONLY YOU……~ 14

お久しぶりの更新……ですが、ヤンデレ難しい……。 orz
はっきり言って自分でも何書いてるんだかよく分かりません(汗)。

グダグダですが、とりあえず話は進めておきたかったのです(汗)。

閲覧数:382

投稿日:2009/09/24 11:47:34

文字数:582文字

カテゴリ:小説

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