コバルトブルー
夏の終わりを告げる夕暮れ
少しだけ君に近づいてしまったみたいだ
あの青かった空が 真っ赤に染まるころ
懐かしい君の香りがしたんだ
いつもと変わらぬ日常の中で
息をすることしかできない僕が居たんだ
薄暗い世界の中 救ってくれたのは
そう 他でもない君だったんだ
今でも覚えているよ
君の笑ったその顔
ずっと一緒だと思っていたのに
僕の声も永遠に 届かないや
ずっと夜空を探しているのに
コバルトブルー 見つけられないんだ
夏の佳境を告げる蝉の声
少しだけ君は笑って 「うるさいね」と
言いながら君の頬 真っ赤に染め上げて
僕のこの手を握ったんだ
今更遅いよな
君の声はもう聞こえやしないんだ
今更愛を伝えようとしても
君の姿 見えないや
今でも
ずっとこのままだと思っていたのに
君との時間は永遠に戻らないや
ずっと温もりを探しているのに
コバルトブルー 忘れられないんだ
ずっと離さないと思っていたのに
あの光は一瞬に 君を連れ去ったんだ
今でも君を思い出す度に
コバルトブルー 涙が止まらないんだ
ずっと君だけを想っているのに
君からの「またね」 永遠に待ち続けるんだ
ずっともう一度を願っているのに
コバルトブルー 叶いはしないんだ
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