始まりはいつだって残酷だ
独り残されたこの惑星(ほし)に
一体何が芽吹くと云うのだろう
そうして宛もなく這い回り
見つけたのは
荒れ地に転がる片方の靴
芽吹くどころか枯れた実態
遠く響かせながら
青空を斬るように
ゆるやかに信号を飛ばす
誰もいない不思議な静寂
だんだん澄んでく頭に広がる
思いのほか悪くない快感
「この世にいるのは私だけ!」
履き潰した靴を棄てたある日
ゆるやかに信号を止めた
枯れた実態はちょうどいい
遠く響かせながら
青空に別れを告げて
アンテナを壊した
誰もいない愛おしい静寂
始まりはすべて
最高だった
私は荒れ地に咲き誇る花
「この世にいるのは私だけ!」
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