いつからだろう　ぼんやりしだしたのは
いつだったんだろう　この薄い膜ができたのは

生まれて　泣いて　笑って　怒って
いつの間にか　ここまできていた
そして　苛立って　憤って
気が付けば　すべて見えなくなっていた

心の奥にあったはずの宝物
頭に描いた夢の欠片
触れて感じて　届いていた
そう思っていたのは　錯覚なのかな

いつからだろう　ぼやけたこの視界
いつだったんだろう　この目隠しができたのは
いつになったら　ここから動けるんだろう
どうすれば　ぼくは先へ進める？

流されて　誤魔化して　気付かぬ振り
いつの間にか　そんなことばかり
また　泣いて　笑って　怒って
気が付けるように　そうなれるように

心の中にある小さな棘たち
瞼に残る苦い思い出
投げ捨て逃げて　そうしてきた
だけどもう　それじゃダメなんだって

気付いたんだ　このままじゃいけない
気付けたんだ　今ならまだ遅くない
だからそう　ぼくはもう逃げないよ
逃げない　逃げない　逃げないんだ

だけど　力が足りないんだ
まだ　何かが足りないんだ
弱い自分が　どこかで叫ぶ
『ぼくに何ができるの？』

いつからかできていたこの目隠し
少し勇気を出して取ってみた
薄暗かった視界が開けて
明るくなったこの世界　今日

気付いたんだ　このままでいたくない
気付けたんだ　今だからこそやるんだ
だからもう　ぼくは負けたりはしない
負けない　逃げない　気付いたんだ
ぼくだけができる何か　それを掴んで
いつの日か　明るい世界で笑おう