あの空の上　
今は街灯りに溶け込んだ
誰も見上げようとしないものを探す

航空灯きらめいて
煩い風が心飛ばす
擦切ったキャンバスに
淡く光るのは

あの日の最後に見てた
知らないあなたの色で
今でも思い出しては　沈むだけ

夢の中　浮かんでる
届かない　さらに霞んでいくあの場所が
ああ　いつの日か目の前に　さあ　おいで
黙った叫び　駆け出して　さよなら


一人
明るい夜の下
街をゆく魚眺めて
誰も見上げようとしないもの描け

長い時の中
心像は薄れ
何の為なのさ
言えないよ
意味はなくもただ
砂は落ちてゆき
忘れてはないよ
今でも

青く輝きだした時からもう
決まっていたひとつに
全て費やして生きてた
このままなら
ただ落ちては
灰になっていく

何もかもがいつか弾けては消える
深く　重い夜の底探しあてた
くだらないこんな世界でも
描き出す為の　光る闇を

夢の中　浮かんでる
届かない　さらに霞んでいくあの場所が
ああ　いつの日か目の前に　さあ　おいで
黙った叫び　駆け出して　さよなら
　　　　　　まだ間に合うのならば