大人になる階段の上で
気付いたら数センチ浮遊感
物足りないを敷き詰めた部屋
黙って弱い笑顔を作る

穴の空いていた低気圧が
雲を散らかして北へ進む
差し出される日々の馳走を
選り好み出来ず消化してきた

伝わらないだろうって
言葉の限界知った顔なのに
誰かの類型で 魂を飾り付けて

時々毎に違う唄を並べて ひけらかして
宛名が一人だけの表彰状を待っている
いつからか調べだした内側の声のこと
解っていて 隠さないで
そっと滲ませて 憧れてる

区別されることの怒りより
定められた喜びが大きく
怪しく揺れる そのままでも
受け容れられたら至上だから

安売りされている形容詞に
頼りながらもどこかに違和感
冷静になったつもりでも
光の歪む心象風景

お話に溺れて 感情のお勉強をする
曖昧に取り囲んで 初めて期待した応え

不定形な化け物が飲み込んで暮らしている
怖がりながら太陽も日陰も気にせず蠢く
絶え間なく与えてくれ外側からの刺激
解っているつもりなのか
宙に漂ってしまったら

言葉に冒されて 感情のお勉強をする
難しく考えて 呆れた様に笑われても

時々毎に違う唄を並べて ひけらかして
微かでも満たされるような一人を空想する
不定形な化け物に思えている内側を
出来るだけ掬いあげて
この青の全部で 滲ませてく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

穴のある世界

低気圧に仮託して青春時代のなんやかんやを綴りました。まだ未成年だった頃につくったものです。

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投稿日:2021/01/19 16:12:16

文字数:593文字

カテゴリ:歌詞

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