やっと放課後になった。
いつもよりか、放課後になるまでが長かった気がする。

その理由が、いつもより色んな事があったからか、レンと帰れるのが楽しみだからかは、私にもわからない。
敢えて言うならたぶん後者だと思う。

私は自分のクラスでレンを待っていた。

レンとは一緒のクラスだけど、レンは先生に呼び出されていた。
まぁ、学級委員長だからだと思うけど。
頭良いからなぁ。

そういう所も好きになったんだ。

……ミクも。

掃除の時一生懸命だったのを見て、それからレンのこと結構見つめてたんだとか。
女の子らしいなぁ。

私もそうすればレンに姉としてじゃない目で見て貰えたのかな。
勿論、私のこと姉としてみている、なんて本人から聞いてないけど。

……校庭からサッカー部の顧問の声でハッとした。
窓を開けているから聞こえた。

放課後の教室で、好きな人を待つこのシュチュエーション。
私は、ずっと夢見ていた。
勿論その好きな人はいつもレンだった。

窓から風が流れてくる。
その風は私の体を芯まで凍らせてしまうかのようだった。

でも心は凍らない。

だって、レンを待って居るんだから!



そう心の中で風に向かって言ったら、遠くの方でこっちに向かって走ってくるような、足音が聞こえた。
………レンだ。

無意識にそう思った。


無意識だった。


教室の出入り口まで走ったのも。


走るような足音が教室の前まで来たと思ったからだった。
……でも、その足音の持ち主と私が教室の出入り口へ行くのとがほぼ同時だった。

そして向こうの方が勢いがあったのか、足音の持ち主が私の上にのった、と思った次の瞬間。



「…?」


いままで感じたことの無いような感じが唇に当たった。



…その数秒後にやっと足音の持ち主とキスしていると言うことがわかった。

そしてその相手は





………レンだった。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

片思い

次の展開が予想できる感じになってしまった……・。
でも良いんだ!!
開き直ってやるぜ(泣

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投稿日:2010/01/28 19:42:21

文字数:802文字

カテゴリ:小説

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