毎日、毎日
あてもなく待っているの
朝起きて、一番にすることは、アナタからの気持ちを確かめること
鳴らない携帯を睨みつけ、ため息をつく
『必ず連絡する』
なんてありきたりな言葉を言って、アナタは私の前から去っていった
逢いたいのに…と、呟いても携帯は鳴らない
住所も連絡先も教えてくれなくて
彼が非通知設定だった事を思い出して
自分(私)の存在の意味を問いたくなった
聞かなくてもわかってる
けど、聞いてしまったらすべてが、終わってしまいそうで
だから、いつまでもアナタを待っているの
けど、アナタからの声は聞こえない
パリン
何かが崩れて落ちた
嘘のような甘く抉る痛み
アナタを見つけた
嬉しかった
けれど、同時に泣きたくなった
隣にいるのは私じゃない
アナタは笑うの
隣の彼女に優しく、愛しく…愛を育てるように
ギリッと握りしめた手
痛みをともなうのは、手じゃなく
トクン、ドクンとなる心(心臓)
叫びたくて
泣きたくて
けれど、何も言えなくて、背を向けた
嘘だ
夢だ
ありきたりな現実逃避
その場にうずくまり、耳をふさいだ
いつしか、音がなくなり
体の感覚がなくなっていた
あれ?
おかしいな
手が熱いよ
見れば目の前に、アナタがいる
アナタは赤い海に沈んでいた
人が大口を開け、走っている
けれど、音が聞こえないよ
ねぇ、アナタの声聞かせて?
私に向けて笑って
ねぇ、私を見て
だって、アナタは、私だけのお兄ちゃん
愛しい
愛しい
私だけの片割れ
さぁ、声を聞かせて?
私を呼ぶ懐かしい
愛しい
アナタの声を…
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