重ねた手 袖で隠して
二人見上げる 夕焼け空
揺らめいて 沈んでく陽の朱に
何故か 涙零して
「どうしたの?」 覗き込んだ君
言葉にしたら 壊れそうで
うつむいて 押し黙る私に
君は 口を開いた
壊さぬように 失わぬように
また昇る陽を夢見て
絶やさぬように 繋いでくように
何度も結んだ紐は解けて
ぐしゃぐしゃな君の横顔に
滲んだ夕日が乱反射して
視界に溶けた輪郭を
連れ去ってしまった
どうしたら ふたり
明日を重ねて生けたの?
どうしたら 私
明日へ歩いて行けるの?
ねぇ
ぐしゃぐしゃになった泣き顔に
降り注ぐ雨が混ざり合って
叫ぶ 愛した君の名を
かき消してしまった
ぐしゃぐしゃな君の輪郭を
滲んだ夕日に重ね合わせ
瞼に映る横顔を
抱きしめてしまった
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