A
隠してた初恋
今さらの告白
月籠その影に
滲みだす痣
瞬きに映した
不安定な光彩
薄らいだ物語
綴るのは誰
B
空遠くかすんでどこまでも
歌うのはひとりの恋瑪瑙
S
静かに夜を灯したアイリス
想いを抱えて沈むの
深海色に染まったアイリス
もう眠らせて
A
鍵をした真実
淋しげな雫と
星明その下に
嘘つきの笑み
時の中彷徨う
変貌の破片に
儚さのその隣
消えそうだった
B
懐かしい香りに鳴いていた
さざなみに囁く華の瑠璃
S
静かに踊る愛しのアイリス
言葉もないままうたかた
最後に魅せた綺麗なアイリス
もう終わらせて
S
密かに夜を束ねたアイリス
想いの吐息が満ちてく
深海色になるのねアイリス
もう眠りましょう
——ひらがな——
A
かくしてたはつこい
いまさらのこくはく
つきごもりそのかげに
にじみだすあざ
まばたきにうつした
ふあんて(ー)なこおさい
うすらいだものがたり
つづるのわだれ
B
そらと(ー)くかすんでどこまでも
うたうのわひとりのこいめのお
S
しずかによるをともしたアイリス
おもいをかかえてしずむの
しんかいいろにそまったアイリス
もおねむらせて
A
かぎをしたしんじつ
さみしげなしずくと
ほしあかりそのしたに
うそつきのえみ
ときのなかさまよう
へんぼおのはへんに
はかなさのそのとなり
きえそうだった
B
なつかし(い)かおりにないていた
さざなみにささやくはなのるり
S
しずかにおどるいとしのアイリス
ことばもないままうたかた
さいごにみせたきれいなアイリス
もおおわらせて
S
ひそかによるをたばねたアイリス
おもいのといきがみちてく
しんかいいろになるのねアイリス
もおねむりましょ(ー)
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