「どうしても」と涙を流す
ただ貴方に愛されたかっただけ
届かない願いは虚しく
虚空の０へ音も立てず消えた


思い出せば朝日の影
いつからか思いを寄せた日々
優しい声優しい目が
全て私の心打ち止め
だけど貴方私を見ず
隣のあの娘だけ見つめていて
私に向けない表情
それがとてもとても悔しくて
ただ一人泣いていた

絡まった糸を解く
それは簡単に思えとても難しい事
届かない愛をと欲する愛が交差して
醜い感性生むの

「どうしてなの？」涙を流す
ただ貴方に愛されたいだけなの
届かない願いは虚しく
偽の笑顔へ引き込まれていくよ
「あの娘さえいなければ」なんて
産まれた命を恨むばかりいて
「なんて醜い感情でしょ」
分かっていても抑え切れないまま


思い出せば朝日の影
いつからか恨み続けた日々
優しい声優しい眼が
全て私の怒りに触れた
だけどあの娘私を見て
他愛無い話をかけてくる
昔と変わらないあの娘
とても醜い私にさえも
「何故そんなに優しい？」

幼い頃から一緒
どんな困難どんな娯楽共にして来たの
だけどどうしても貴方を奪われたくなくて
楽しき日々を燃やした

「どうしてなの？」涙を流す
貴方に愛されたいだけだったの
届かない願いは虚しく
憎む思い渦巻く犯罪の手
「アンタさえいなければ」なんて
零れた笑顔歪んだその思い
その後の記憶は真っ白
ただ合ったのは快楽だけだった


あの娘を愛した貴方
貴方を愛したあの娘
貴方を愛した私
私を愛したのは誰ですか？
貴方は私を見てくれなくて
私は貴方だけ見ていたのに
貴方はあの娘しか見ていなくて
貴方はあの娘を追うと消えたの

「どうしてなの？」涙を流す
ただ貴方に愛されたかっただけなのに
歪んだ愛の結末には
空しさと醜さだけが
「どうしても」と涙を流す
ただ貴方に愛されたかっただけ
届かない願いは虚しく
虚空の０へ音も立てず消えた