澄み切った蒼天に
夏の日が光った
熱が肌を刺す
嫌な季節だ

吹き抜けた熱風が
首筋を拭った
ほのかに香る
草の匂いが青い思い出を掠めた

静かなあぜ道で
夕暮れ時の赤い空を
眺めて歩いたあの日々は今も
心を焦がすから

遠く夏の空に咲いた火の花に
心踊ったあの夜はもう見れないや
背負う荷を下ろして
空だけに心奪われていたいな
もう戻れないかって僕は
大人になったよ

忘れていたかった
あの頃に感じた気持ちが
こんなにも眩しくて
儚く綺麗だったこと

忘れていたかった
思い出してしまったら
昔の自分に
今の自分重ねては辛くなるんだ

聞こえた祭囃子
はしゃいだ子供に跳ねた金魚
浴衣姿に魅せられた恋の音
心を締め付けた

遠く夏の空に咲いた火の花に
駆け巡った思いが熱となって溢れ出た
ああまだ消えないで
少しだけ子供でいさせて
なんてさ言えないから泣いてるんだ

遠く夏の空に咲いた火の花に
心踊ったあの夜はもう見れないや
背負う荷を下ろして
空だけに心奪われていたいな
もう戻れないかって僕は

胸の奥で響いた低音に
残響と消えゆく青春
硝煙匂いで夢から覚めるの
少しだけ瞼を閉じていよう
静かなこの瞬間だけ僕は
夏へ還るの

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

夏へ還る 歌詞

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投稿日:2022/07/21 21:52:12

文字数:517文字

カテゴリ:歌詞

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