僕が泳げなくなったのは
  僕が"魚"だと気づいてから
  僕の尾鰭が水を叩き
  僕の胸鰭が進路を決める

  あんなに上手に
  泳いでいたのに
  こんなに醜く
  浮かんでくなんて

  ゆらゆらと漂う身体
  まるで木の葉さ
  きらきらと瞬く世界
  まるで宝石
  陸を見すぎた

  僕が信じていたものは
  僕が憧れ求めてたもの
  僕の瞳がそれを捉え
  僕の心がそれを感じる

  どんなに上手に
  造られていても
  本当の輝きには
  勝てないのさ

  ざわざわと蠢く日々
  まるで磯巾着
  ばらばらと崩れる視覚
  まるで流氷
  海を見すぎた

  だったら僕は一体
  自分を何者だと
  認識していたのだろう
  そんなの僕が一番
  解ってる筈なのに

  ひらひらと零れる
  粉雪までも美しい
  何処でもいい
  僕を連れてって
  痛みのない場所へ
  空を見すぎた

  夢を観すぎた

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溺れる魚

恋焦がれた、憧れの

閲覧数:76

投稿日:2011/10/26 02:02:16

文字数:421文字

カテゴリ:歌詞

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