最近はよく日が照っていて
気温の変化についていかない体引きずって
漂う花の香りはやけに優しくて痛かった
いつのまにか僕が僕を動かすため
隙間を作って荷物を軽くしようって
落として 無くして 忘れていって
むき出しのまま歩いていたんだろう
軽い体を宙に投げやって
呼吸とともに浮き沈みして
ふと目を開ければ体は夜に包まれて
ふしぎと僕を閉じ込めてるはずのこの部屋が
本当はすごく開けているように感じた
暗い 暗い 優しさの中で
落としたものも
失くしたものも
忘れていったものも
濾過しきれなかった
砂の粒子みたいに
きらきらとそこに残っていたこと
苦しい時にもがきながら吐き出した言葉が
今になって友達になってくれるなんて
僕は僕という一人分の
思考しかできやしないから
伝えられる言葉もそんなに沢山はないけれど
僕の感じとれる全てのものが歌になって
誰かに寄り添ってくれることを願っている
願っている
他のものとの境を見つけることで
自分の存在を感じようと
無意識に僕が僕を削っていって
擦り減って歪になった溝に
寄り添おうとしてくれる言葉が
こんなにもあること
痛みというものに生かされている感覚が
僕を強くしてくれた
あの時削っていったものも
濾過しきれなかった
砂の粒子みたいに
きらきらとそこに残っていたんだ
苦しい時にもがきながら吐き出した言葉が
今になって友達になってくれるなんて
奇跡としか言いようがないこの歌を歌っている
ああ 奇跡としか言いようのないこの歌を
いま歌っている
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