イントロ
渦巻く嵐に冷えた真実

A
黒雨が刹那に身を裂く
騙るのは時間の行方
微かな亀裂を抉じ開けて
パンドラは光を失くした

B
一縷の望みが
安らかに断たれ繰り返す

S
狭間で幾度目の終わりを
希望と見間違えたの
最後の賭けに
食い破られた夢ゆめゆめ忘れぬよう

無情な微笑みが綺麗で
余韻を見誤ったの
崩れた出口
残骸に咲く花　早々散りゆくよう
一期一会で求めて
鮮烈になる「encore」


A
虚空にキスして無に帰す
カタルシス諦めるまで
彷徨う幸福捻じ曲げて
鈍色の光にまみれた

B
傷痕だらけの
墓標に明日を捧げてた

S
知り尽くした未来に
一滴のバグが紛れて
理路整然と
したり顔の隣　成り行き任せ逃げる

削がれていく興が今日まで
完璧な仮面をつけて
真実一路
あの際どいライン　陰鬱欠いたのなら
もがいてももう手遅れ
再び落ちて「unknown」

S
博識のフリして示した
空っぽの正回答
戻れないのに
賢者の振る舞いが巡る時に飲み込む

決められたシナリオ
なぞるのは誰
仄めかす結末まで
また歩き出す
されど嵐ひとつ去ることさえもなく


——ひらがな——
イントロ
うずまくあらしにひえたしんじつ

A
こくうがせつなにみをさく
かたるのわじかんのゆくえ
かすかなきれつをこじあけて
パンドラわひかりをなくした

B
いちるののぞみが
やすらかにたたれくりかえす

S
はざまでいくどめのおわりを
きぼおとみまちがえたの
さいごのかけに
くいやぶられたゆめゆめゆめわすれぬよお

むじょおなほほえみがきれいで
よいんをみあやまったの
くずれたでぐち
ざんがいにさくはなはやばやちりゆくなら
いちごいちえでもとめて
せんれつになるあんこおる


A
こくうにキスしてむにきす
カタルシスあきらめるまで
さまようこおふくねじまげて
にびいろのひかりにまみれた

B
きずあとだらけの
ぼひょおにあすをささげてた

S
しりつくしたみらいに
い(っ)てきのバグがまぎれて
りろせいぜんと
したりがおのとなりなりゆきまかせにげる

そがれていくきょおがきょおまで
かんぺきなかめんをつけて　※1文字超過
しんじついちろ
あのきわどいラインいんうつかいたら
もがいてももおておくれ
ふたたびおちてあんのうん

S
はくしきのフリしてしめした
からっぽのせいかいとお
もどれないのに
けんじゃのふるまいがめぐるときにのみこむ

きめられたシナリオ
なぞるのわだれ
ほのめかすけつまつまで
またあるきだす
されどあらしひとつさることさえもなく