ただ何かわからないモノにすがろうとしていたのは確かだ。
あの頃の僕は恋が好きだった。
恋に恋するなんて言葉があるが僕は恋するんじゃなくてただ憧れと慕情の感情――つまり単なる好きというだけの気持ち――を持っていた。
恋は楽しいのだろう。
誰よりも恋を、恋する人を見ていて思うこと。
楽しい、けれど辛い。そして幸せだということも全部知ってる。つもりだった。
もしかしたら恋をする僕に嫉妬していた僕が好きなのかもしれないが今は横に置いておこう。
泣きたくなる日も、心がさみしい日も、僕が求めていたのは唯一つ、温もりだったのかもしれない。
友達の温もりだとか、家族の温もりだとか、好きな人だとか、とりあえず、愛に飢えていた。
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