闇に浮かぶ深紅の唇
歪な三日月を描いて
振りかざすは首狩りの鎌
花は散りゆく

赤の女王は全てをお望み
この世の富この世の命
戦の地に翻る旗に
薔薇の紋章

「願っても届かないのなら
 力にて奪い取り平伏させるわ」

「手に入れたいと思うのなら
 その願いを刃に変え戦えばいい」

止まらない狂想曲に
女王は身を任せ踊り出す
廻るたび茨の棘が
世界を赤く染めていく



咎に塗れたその唇が
零す言葉の色は暗黒
鳴らす鐘の不協和音は
破滅の螺旋

赤の女王は全てをお望み
この世の愛この世の美貌
滅びの地に残す傷痕は
薔薇の勲章

「恨みも呪いの言葉も
 支配して足元に跪かせるわ」

「私を悪魔だというのなら
 聖書を書き換えて神になるわ」

繰り返す狂想曲に
女王は華麗に舞い踊る
廻るたびに茨の棘が
罪なき人を染めていく



暗い瞳忌むべき記憶
懐かしい白き妹姫
優しく慕われる姫に
孤独の女王

赤の女王が唯一恐れるのは
この世が彼女を拒むこと
抗う果てに気付いたのは
『勝ち続ける』こと

「癒されぬ渇きならば
 それさえも私の糧としよう」

「その場にとどまるためならば
 全力で走り続け果てましょう」

止まらない狂想曲は
女王が奏でる孤独の檻
歌うたび悪の棘が
世界を引き裂いていく

終わらない狂想曲は
女王の両耳を閉ざす鍵
祈るたび叶わぬ想いと
世界を忘れるため

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

lunatic queen

赤の女王。
勝ち続けなければ、生き残れない。

閲覧数:75

投稿日:2011/08/05 17:29:36

文字数:592文字

カテゴリ:歌詞

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