昨日より増えた数字を机に並べて
一喜一憂する1日を無駄に増やして
あれから僕は何かを生み出すことが出来たの？
数学なんて大嫌いだと捨てた3年間

いまはYes/No2つで回り続ける2進数の世界で
表現できない物を抱えて起こしてくオーバーフロー
上手に生きていける計算なんてエラーばかり吐き出して
1％の奇跡すら見つけられないようだ

零れ落ちた　感情　1つか2つか分からない瞬間速度
振り返る　回想　万感に至る痛みは両手じゃ足りない密度
無くしたことで緩やかにバグが生まれた
正しくするにはどこから治したらいいの

変わり続ける数字の羅列　吐き出すこともできない重量に
計り知れない恐怖も　いつか数字に変わる
五本の指左右合わせても　10程度の極小
苦しみの終わりはまだ遠い


降り出した雨がノイズのように聞こえた
濡れないルートを諦めて歩いた歩道橋の上
流れてく車の川を見下ろして出来た変に長い三角形
斜に構えた視線で普通を見てた

掛ける言葉も見つからない程泥にまみれた
割り切れない悲しみが手のひらに落ちて弾けた
消えて0になるくらいなら初めから私なんていらない
引くこともできない一本道を歩いた

溢れていた　解答　求める為の幾つもの懐かしい式が
繰り返す　感傷　千にも満たない日々を過ごしていた四季が
戻し切れないいつかの日丸く収まらない
未来を描くには何を模ればいい

回り続ける数字の羅列　かき消すこともできない重力に
引かれ続ける運命も　いつか記憶に変わる
1つだけの命残機はない　100程度の目盛り
漏れ出す範囲はどこだろう


踏み外した　環境　掴む糸は選べるほど多くなんて無くて
読み返す　解答　百点に納まる物事なんて一つもなくて
無くした位置で無限に入り込んで
命の螺旋に絡んで抜け出せない

生まれ続ける数字の羅列　湧き出すことを止めない重圧に
向かい続ける人生も　いつか強さに変わる
一日を繰り返し増やしてく　1程度の追加
0から1へ桁を伸ばす