泥に塗れたセーラーと
ズタズタにされたスカート
憐れむような素振り見せる奴らが
鬱陶しい

思わせぶりな二枚舌
お為ごかしな利己主義者
誰も彼も自分のことばかり
目障り

押し殺しすぎた感情は
とっくに死んでて
痛みすらも快楽にすり変わって
今日もまた

鼓動確かめるバツ印
一つずつ増えて
紅い蜜を貪り啜っていく
カタルシス

私のことなど何とも
思っていない癖してさ
「生きる意味はある」とほざく奴らが
愛おしい

魚のように泳ぐ目と
喉につかえた言の葉が
溺れかけた私に絡みつく
気障り

我先に手繰る蜘蛛の糸
重量オーバー
ぎらつかせた無数の目が睨んでる
もういっそ

私と心中しませんか
一人と残らず
朱い汁の甘さにハマっていく
エクスタシー

みんなで渡れば怖くない
川の向こう岸
首に巻いたバンジージャンプの紐が
ほつれて

鼓動確かめるバツ印
もう必要ない
緋い海に飽くまで潜っていく
さよなら