私がかつてはどんな生き物で
どうして『死神』となったのか
今ではもう思い出せない
私が過ごした膨大な時間の中で
広大な荒野の中
重い鎧で身を固め
馬に跨りし戦士達は
それらを捨て去り
馬や鎧は鋼鉄の車や飛行機と呼ばれる物になり
重い剣は銃となった
私がかつて友人から聞いた
【戦乙女】と呼ばれた彼女の嘆きも虚しく
戦は数十世紀たった今でも無くならなかった
変わったのは、闘う相手に送る敬意と、
引き金を引くだけになってしまったが故の
罪の意識が無くなったこと
数十世紀前の彼らから戦場の女神と呼ばれ
讃えられたヴァルキリー達も
いつの間にか姿を消した
私は宵闇で静かに歌う
一切の歌詞の無いメロディーを
いつの誰が作った曲なのか
子守歌なのかも分からないが
私は静かに歌う
今も消えゆく数多の魂達のために
『せめて常世では静かに、ゆっくりと眠れますように』と
静かに静かに
歌い続ける
いつまでも
いつまでも
宵闇のレクイエム
【戦乙女】の歌詞から数十世紀すぎた【いつか】の時代のお話。
時代はどう動いたのか
歌詞に出てきた友人目線で、同じような、けど違うようなものを書いているのですが、歌詞に収まりそうにはありません。SS小説という形になると思います。
今回は明記を避けましたが歌っている死神がどのような人物か、ちょろっとだそうと思います。
・・・・・読んでみたい方、います?(恐々と)
いるならでき次第アップしようかとは思うのですが、未熟なため、お蔵入りになるかもしれません。
気になったかた、コンタクトくださいm(_ _)m
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