さよなら。ディストピア
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情調、感情統制、賽すらも予定調和フレーズ
「何を」よりも「誰が」それだけが重要な事項
不仕合せっての定義すら曖昧なようで
何が幸か不幸かそれすらもわからないの
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心ぶれた鳥居ドロセラの床
執着的な客引きと配線だらけの行灯
蹴り飛ばした検有過ぎてる自称ヴェイパー
逃げだすラットロットナンバー贋製証明品
路地裏へと誘われて屑山
錆びたブラス鉄
廃材の中からそいつは現れた
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さよなら。ディストピア
だから、凍てる花も咲け!手を振った
シグナル一つで消えてしまうほど
さもしく濁る世界へ
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冗長、惨状、人生過不足もないが依然
息すらできないくらい肺が締めつけられるの
あれもこれもHi-Fi模倣芸術品
そこに確かなものなど一つもありはしないと
見目良く着飾る宝石も
すぐほら 厭わしくなるのに
ねえ 侃々諤々喧々囂々と巡るのは何故?
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さよなら。ディストピア
さらば!君の歌も凪げ
背を向けた
それでも返した踵の底から
伝わる拍手喝采だ
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これでもかと詰め込んだ荷物なんて
持ち合わせていないし必要もないと思う
死に征く様な訳でもないのにどうして
言葉(震えた声)と息が思うように吸えない
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緑青と空の境界線上の雲より上を知らない
それでもきっと素晴らしいものだと
嘘でも信じてた
■
それすら叶わない
だから、思量なんて捨ててしまえ!
今更それらに価値などないから
今世よ、さよなら。
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ねえ、ディストピア
だけど、凍てる花は咲け!希った
明けない夜ほど仕方がないから
さかしく光る世界へ
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