A
鮮明な走馬灯みたいな
明日が僕の前を流れている
校庭を探し歩くように
消えた映画の先を求めていたの
『あの子は、昨晩神隠しに遭ったよ』
B
溺れていく声を聞いた
掠れていく色に添って
誰かが零しつづけているようだ
僕に 昨日は無いの?
S
ぱっと散った光が 去ってしまった心が
導いた先 何かを信じずに暗がりへ
そっと浮かんだ吐息を とってつけた都合を
感傷の中に隠してしまった君さ
『覚えた先から、忘れていってね』
C
薄い笑い 白影(しらかげ) 僕だけ涙を溜めていく
流し台で 皐月が花瓶に小百合を挿していた
胸が張り裂けた 声でいっぱいになった
から
B
歩いていく呼吸を見やった
及ばない星座を投げて
代わりに抜けるような空で埋めた
分かっていた癖に
SS
ぱって散った光が 去ってしまった心が
導いた先 何かを信じずに暗がりへ
そっと浮かんだ吐息が とってつけた都合が
感情が溜まって浸かって出られない
僕も 覚えた先から、忘れていけたらなぁ」
今日で終わるような空と その先の二人を
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