吐く息が白く空に溶けたら
優しく笑う君を探してる
私は見慣れた景色の外で
不器用な約束を守ってた
淡く染まる街並みを
不思議そうに指でなぞった
君は優しい声をかけて
枯れた歌を歌ってた
今年もまた同じような
雪が君を連れてきて
溶ける頃に優しさだけ
残して去ってく
音も色も気配もないままに
君は愛しい声で笑ってた
好きだよなんて触れてしまったら
君が消えてしまう気がしてたの
あと一歩の後ろ姿
切なくて 温かくて、ねえ…?
少しだけ距離を置いて
カトレアの花を摘んだ
いつか君と過ごす日々に
ヒビが入ったとしてもね
きっと君は「もしも話」も
愛だと笑って…
舞い落ちた雪は淡く笑って
私の指先を少し冷やした
優しさも嘘も消えた弱さも
全部君に似て怖くなったよ
「本当はずっと君を待ってたの」
そんな言葉すら空に消えてく
舞い落ちた雪が君を隠して
立ち止まった私を抱きしめた
君に触れた雪は静かに消えて
やがてそれは嘘さえ溶かすでしょう
答えはなくて きっと見えないけど
また終わらない、約束をしよう
降り積もる雪に零れてく
溢れ出した想いのカケラ
消えないで どうか幸せで
きっとまた会えるよ
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