今、血が巡る音を聞く
電信柱が見下ろす
赤、怒りが溢れた道
打撃と怒号響く
路肩に居た少年が泣いてた
腕の痣隠し静かに 鍵を握りしめた
それは それは 弱く脆い
泥でできたものだった
それは それは 巧くできた
人のようなものだった
それは それは 悲しむこと
などできないはずだった
泥に 触れた ただ崩れて落ちた
今、扉が開いて
また少年は涙を零す
僕、扉の中へと行く。
吸い込まれるように。
それは それは 弱く脆い
泥でできたものだった
それは それは 巧くできた
人のようなものだ
いつか いつか 悲しむこと
止めたら楽になったんだ
僕は 僕は 弱く 脆い
泥でできたものなんだ
それは それは 赤い道が
奪い去ったものだった
僕は 腕の痣を君に見せた
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