《１A》
ササ皆さま　ちょいとお立会い
花の都　その斜の外れ
閑古通り　奥の鳥居
響く音は　リンカラトンシャンテン

千早お転婆早変わり　ほっとここらで一休み
振る舞うお茶立ちょ茶立ちょ　聞いて笑えるお点前

《１B》
悩み願い集まった絵馬から　導いて幸い
寂しい時お邪魔でないなら　傍らに

《１S》
いざお出でませ　荒御白様
手の鳴る方へ　皆拍子打ち
明日の雨降りを　笑顔に変えて　煌めく虹をかけましょう
色は匂えど　花より団子
日は矢のごとし　止まることなく
かしこみ捧ぐ　海鶏の歌

《C》
愛より生まれ　菊花挿す
トンボむち　伏せる翅
親子笑って　路地へ抜け
夢を見た日に　備え物

《２A》
活気さながら　どっと大賑わい
晴るの一座　その旅の初め
巷巡り　ヤヤコ担ぎ
お日様は　カンカラサンサンポイ

帰り竜胆行き桔梗　八八虫食い穴だらけ
山越え試み峠　引いたお馬の鼻向け

《２B》
楽しい事たくさんあるから　広めたい勧請
心あまねく語り合ったなら　えもいはず

《２S》
にらめっこしましょ　あらどちら様
笑うと負けよ　まばたき小町
でも待てないの　負けても良いよ　ずっと笑っていたいから

《３S》
いざお出でませ　幸御白様
ご覧遊ばせ　みな歌舞伎者
息も吐かせぬ　星の祭りを　これよりお目に掛けましょう
空晴れやかに　人波高し
待ちかね十八番　今鮮やかに
ホホ敬って　チリカラ天手古舞

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※読み仮名

《１S》
・雨降り(あふり)
・海鶏(わたつとりかけ)
《２A》
・巷(ちまた)
《２B》
・勧請(かんじょう)