
夏逝き / 初音ミク
或る夏の夕暮れ、蝉の聲が響く
三十六・五度の夏でした
宵混じる、憂、愁い、君の聲が響く
三十六度目の夏でした
今もまだ君の聲が頭の中で哭いている
あの日の言葉を教えてよ僕に
今もまだ君の体温、柔らかな指で触れた頬
部屋に残したまま
夜風が髪を揺らす 赤い瞳が見えた
覗き込んだ双眼は伽藍を映していた
鈴を転がしたようなあの綺麗な聲はもう
きっと聴けないな
知りたくなかったよな、人はあんなに泣ける事を
知りたくなかったよな、聲があんなに枯れる事を
知りたくなかったよな、僕があんなに愛された事
死にたくなかったよな
今もまだ僕はただ君の側で泣いている
あの日の涙に縛られたままで
君を覆うその痛みがいつまでも長く続くようにどうか
いつかきっと君は僕を思い出の様に語るだろう
隣にいる僕に気付かないままで
そうしたら僕は泡になってあの夏の隅に消えるだろう
君を残したまま
00:00 / 02:23
クリップボードにコピーしました

ご意見・ご感想