次の日、4月18日。僕たちは美空の家に行くことになった。しかし、やっぱり不安だ。
僕は別にどうなってもいいが、心配なのはやはり名美だ。
保険で真二朗を連れてきたものの・・・。やっぱり不安だ。
そうやって考えながら歩いていると、真二朗に小突かれる。
「ほら、なに不安がってんだ。俺がいるから大丈夫だろうが。」
「・・・。うん。ありがと。」
「ん?二人で何の話してるの?」
「いや、なんでもないよ。」
そうやって返し、前を向き、歩き出した時。
美空の体が、宙に浮いていた。
廉の体が、地面に打ち付けられていた。
凛の体が、不自然な方向に折れ曲がっていた。
「な、なんだよこれ・・・。美空!」
「ちょっと!凛ちゃん大丈夫!?」
「廉、今すぐ行くから動くんじゃねぇぞ!」
僕らは、彼女たちの元に駆け寄る。
が、時すでに遅し。彼女たちの体は、小さい粒子になって風に流されていく。
「待ってよ!美空たちの体を返してよ・・・!」
その叫び声が引き金になり、僕の中で、どす黒い何かがはじけ、僕の意識を奪っていく。
どこからか、誰かの叫び声が聞こえるが、何もわからない。
どこからか、僕の名前を呼ぶ声が聞こえるが、何もわからない。
どこからか、泣き叫ぶ声が聞こえるが、まったく何もわからない。
ただ、本能に従い、何かを壊し、何かに抗い、何かを求めていた。
気が付くと、夕焼けの中に立っていた。体が動かない。声も出ない。
必死で自分を落ち着かせようとする。
足音もたてず、夜が近づいてくる。夜は、すごく怖いんだ・・・。
どこからか、声が聞こえる。でも、ノイズが多くて、聞き取れない・・・。
『スベテヲコワセ、スベテニアラガエ、ソシテ・・・』
最後の言葉が聞こえる前に、意識が消えた。
Black dusk 第1章-11
1章完結です!長かった!w
・・・あれ、さっきまで持ってたチラシがない。あれ・・・?
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