第2章 外国人枠撤廃が野球を面白くする
第1節 外国人枠はいらない
外国人枠は日本プロフェッショナル野球協約第82条の2(外国人選手数)で次のように規定されている。「球団は、任意の数の外国人選手を支配下選手として保有することができる。ただし、出場選手登録は4名以内に限られ、野手又は投手として同時に登録申請できるのは、それぞれ3名以内とする」
そこでまず、外国人選手の登録枠を撤廃することを提言したい。大リーグのワールド・シリーズのチャンピョン・チームと日本シリーズのチャンピョン・チームとの決戦をすることが日本プロ野球界の悲願であるならば、大リーグ同様に外国人枠をはずすべきである。
この国際化の御時世、日本人だけで仲良く野球をやろうという島国根性はいい加減捨てるべきだ。外国人枠の制約が日本プロ野球をつまらなくしている。外国人枠の撤廃に反対なのは選手会である。選手会は外国人との自由競争を避けることによって自らの地位を保護したいという訳だ。それを協約というかたちで受け入れた球団側にもそれなりの理由がある。すなわち撤廃すれば金持ち球団が有利になるという貧乏球団の危惧があり、金持ち球団も外国人獲得のための支出を節約できるというメリットがある。そもそも人数はともかくとして巨人軍にはスタルヒンや与那嶺などの外国人が在籍していたし、在日という点では日本国籍を獲得した選手も含めて、王、金田、張本、新浦などの選手も登録していた。金持ち球団が有利だというのであれば大リーグのようにぜいたく税を付加すればいいだけの話だ。MLBの課徴金(ぜいたく税)制度では年俸総額が一定額を超えた球団に対して、一定率のペナルティーが課される。ペナルティーの税率は一定額を超えた回数が連続して多くなると大きくなる。年俸総額を基準とするのはFAでの選手獲得を含めて年俸総額と戦力との相関が高いからだ。ちなみにMLBの場合、徴収された課徴金はMLB選手の福利厚生や、高校野球がない国の選手育成や、野球の国外普及などの目的に使用されている。
自由競争のない結果、大リーグ関係者から、日本のプロ野球はレベルが低いと言われる。
大リーグのレベルが高いのは、人種を問わず、優秀な選手を世界中から集めているためだ。
野茂を見よ。イチローを見よ。実力さえあれば、世界中のどの国の国籍を持つ人間でも大リーグでプレーできるのだ。外国人枠をなくすことによってファンは、人種・民族にとらわれない最高のプレーを見ることができる。ロサンゼルス・ドジャーズには7カ国ほどの国籍の選手がいる。そうすることで、観客が増加すれば選手会も潤うはずだ。さしあたり、韓国や台湾の優れた選手が大挙して日本にやってくるだろう。チームプレーを重視する日本野球になじむアメリカ人も多数来日するだろう。この結果、世界的なドラフト会議が実施されざるを得なくなるはずだ。現在のアメリカのドラフトではワールド・シリーズで負けたリーグの最下位のチームが第1位の選択権を持つことになっている。このドラフト会議に参加するためには、日本プロ野球も大リーグに組み込まれる必要がある。要するに、世界最高のプレーを日本で見るためには、選手の国籍という概念を撤廃すべきである。
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