海沿いの国道 横断歩道を渡り
青い空めがけて 駆け抜けて行く夏の匂い
真っ赤なカブリオレ 初めて座る助手席
胸が高鳴るのは スピードのせいだけじゃなくて
スピーカーから流れる 音楽は消して お願い
信号待ちで聞こえる 波の音 聴いていたいの
ボタンを押した瞬間に ざわめく風
あなたとわたしの頬 そっと撫でながら くるり踊った
眩しい太陽が いじわるなほど灼きつく
水平線の上 きらきらと雲がはじけ飛ぶ
「サングラスはかけないで きれいな瞳(め)が隠れちゃうよ」
そんなわたしのわがまま 笑いながら聞いてくれる
あなたの笑顔は わたしを包み込むよ
ことばはなくてもいい いつでもわたしの隣にいてね
夕陽追いかけて トンネル抜ければ オレンジに染まる雲と海
あなたを見つめる わたしの横顔 抱きしめるように照らしてる
ハンドル 右へ切ったなら いつもの街
あなたは 優しい瞳で 「送ってあげるよ」って言うけど
お願い 今日はこの角を曲がらないで
ふたりで まだ知らない風景(あした)をいくつも見つけたいから
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