「夢は」
「見たい」

水が落ちて 思い出すように
砂をけって 走り出すように
宇宙は毎夜 孤独を食んで
あなたの輪郭を思い出している

迷子になって 立ち止まるように
鍵をなくして 振り返るように
ひとりのふりで 耳を塞いで
記憶のひとをねじ曲げていく

はぐれ星を握りしめては
あなたとの「もしも」を考えている

一等星の退屈を胸に
あなたとの「もしも」を思っている

鍵盤は砕けた
欠伸と嗚咽のステージのうえ
記憶のひとだけは
あたしを振り向いてくれなくて
指切りが嘘でも
針ならそこに揃えてあるし
罪とか罰とか
それでもいいからあたしにちょうだい
眼差しに気付いて
あなたとあなたとあなたしか見ていないよ

理性で叫んで 口をつぐんで
強がるひとを 惰性で埋めて
ほうき星の屁理屈でもって
あなたとの「もしも」を願っている

あなたがここにいる
あたしにちょうだい
あたしはここにいる
あなたをちょうだい

「夢は」
「見ない」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

まにまに夢を経て

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投稿日:2013/11/26 20:47:39

文字数:418文字

カテゴリ:歌詞

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