
夏の終わりの風は温く
潮の匂いも遠いまま
ベビーパウダー首に塗り込み
風鈴の音だけ鳴り響く
田んぼの稲穂は頭を垂れて
葡萄畑は色づいた
硬い桃を剥いた夕暮れ
甘い果実はあと少し
誰が見ていた
まつりのあとで
入道雲よ、僕を乗せてけ
あの懐かしい空の向こうへ
夢の終わりの向日葵畑
忘れられない影法師
錆びたギターに想いを託し
過ぎゆく夏空追いかけた
誰が残った
まつりのあとで
飛行機雲よ、僕を連れてけ
あの眩しい海の向こうへ
誰も知らない
まつりのあとで
夕立の後、濡れた畦道
ひとつ季節が別れを告げる
あとのまつりよ、帰らぬ人よ
線香花火 弾けて消えた
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