窓の猫のように 勝ち誇っていたいよ
呟く僕が 囲む壁の中で
満足そうに 眠れるのかい?

繰り返しの夜に 掠れ切った「痛いよ」
部屋の陰から 鳴るオルゴールの
バレリーナが 飛び跳ねて嗤ってた


握ったチケットごと 忘れて灰になるくらいなら
あの頃見えなかった 遠い星の燈よりもっと先へ


行ける方に まだ行けるまで
滲んだ世界に 手を振った
ロクに動きもしない時計はもうないから
地図はどこかに置いていこう


迷い猫がかつて あくびをした頃
明日の僕と 同じ曲を聴いて
口ずさむ 誰かがいたかな

宝石が光って 羨みもしたけど
拾い集めた カケラはきっと
見上げた月の落とし物だったんだ


行ける方に まだ行けるまで
滲んだ光に 手を伸ばした
もう二度と帰らない景色が剥がれて
白く流れていく


途切れたレールに 願いさえも奪われるくらいなら
傷だらけでいてもいい
なくした銀河の片隅で
誰も知らない歌が響いて


行ける方に まだ行けるまで
たどり着いた 先がどこでもいい
ロクな旅じゃなかったって笑えたなら
きっと丘の向こうで眠る
野良猫の夢を見て

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迷い猫の夜曲 歌詞

歌詞です

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投稿日:2025/11/09 22:25:50

文字数:482文字

カテゴリ:歌詞

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