傷口を痛がって 奥底を見逃した
標のない道行き 君は何処を外れる

焼けたフィルムに遷ろう甘い幻
捨てて行けるとばかり思った

暁に染め抜いた空から朝が来る
まだ戻れるのなら 戻らせないで

二人ならなんにでもなれると信じては
悪戯に交わし続けてた 日々は残響


少しだけ大人びた くちびるで遠吠えて
君が吐いた煙の味を確かめている

伝えなくても伝わるものを信じて
優しい牙に掛かりたかった


戯れるように寄せたからだ
甘噛みあっては突き放した
痛いのなら 告げることも出来た
ただ離れる僕と君だ 知っていたから

吠える


はざかいを埋め立てて 砂に種撒いても
彼岸へと千切れる 孤高の命

此処にいる まだ此処にいると叫んでいた
僕のすがたかたち 想って 忘れ去って

ひと息に吹き消して 僅かな鼓動ごと
絞り出す心叫(しんきょう) 妬き付く記憶

暁天の空を昇る 声の無い慟哭
鮮やかな軌道で打ち消え 夢の後先

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

Howling

応募用
道を分かつ獣の歌

閲覧数:572

投稿日:2013/09/08 02:39:27

文字数:412文字

カテゴリ:歌詞

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